公認会計士は、医師、弁護士と並んで三大国家資格と言われている難関資格です。
そのため、公認会計士資格の取得には膨大な時間がかかります。
「公認会計士ってどんな仕事?」
「公認会計士試験に合格するには何時間の勉強が必要?」
「実際、公認会計士って稼げるの?」
そんな疑問に、公認会計士試験合格者である筆者が実体験を交えてお答えしていきます。
ぜひ最後までご覧ください!
公認会計士って何をしているの?どんな仕事?
公認会計士は上場企業が公表する財務諸表等(貸借対照表や損益計算書など)に対して保証を行う監査業務を行います。簡単にいうならば、会社が日々の取引を適切に記録しているか、そして正しい売上や利益を公表しているかをチェックする仕事です。公認会計士が「この会社の売上や利益は正しいですよ。嘘の数字ではないですよ。」と保証することで、株主は安心してその会社の株を買ったりできるというわけですね。
監査業務は公認会計士の独占業務となっており、公認会計士以外が監査業務を行うことは禁止されています。上場企業は監査を受けることが法律で求められているため、公認会計士は仕事に困ることがない安定した職業であると言われます。
公認会計士試験はどれくらいの勉強時間が必要?
公認会計士資格には最短でも2,000時間、通常は3,500時間程度と言われることが多いですが、実際に試験に合格した私の体感では4,000時間以上勉強している人が多いと思います。
これは、短期集中で一発合格できた人は2,000時間で済むが、そのような人は少数派であるためです。
会計士予備校における通常のカリキュラムは2年で組まれており、2年の勉強で一発合格できれば約3,500時間の勉強で合格できることになります。
予備校の短期集中コース等のカリキュラムで1年程度で合格できた場合には、勉強時間が2,000時間程度になります。
ですが、公認会計士試験の合格率は約10%であり、一発合格できる人は少数派です。短期で一発合格できるのは、東大や早慶等の難関大学の学生等といった受験勉強に慣れており勉強時間も十分にとれる方であり、勉強に自信がない方は難しいでしょう。
通常通り2年での合格を目指し、合格できなかった場合にはプラス1年というふうに勉強期間が長くなるため、必然的に勉強時間が長くなっていきます。
公認会計士って稼げるの?リアルな年収はどれくらい?
では公認会計士の年収はどれくらいなのでしょうか?
Big4監査法人の2024年10月時点の公認会計士採用募集要項は基本給32万円となっています。一般的な大卒者の初任給は22万円のため、非常に高い給与水準であることがわかります。年収にすると、賞与や残業代を含めて600万円程度になります。入社1年目から年収600万円は高年収といえるのではないでしょうか。入社8年目頃には年収1,000万円に到達する方もでてくるようです。
ただし、監査法人では基本的に住宅手当は支給されません。大手企業では月に数万〜十万円の住宅手当が受け取れる場合もありますので、給与だけで一概に比較することはできません。
しかし、公認会計士は独立して会計事務所を開業する道もあります。独立することで年収1,000万円以上達成することも可能なため、その点は魅力的といえます。
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